
通級
うちの子に必要なのかな?

支援学級は考えてないけど、少し発達が気になる。
そんなとき、通級が一つの選択肢になるかもしれません。
こんにちは!かめこです。
社会福祉士で、ASDの子どもを育てている現役ママです。
子どもの発達が気になるけど、特別支援学級は考えていない。
できれば通常学級で何かしらの支援を希望している親御さんは多いかと思います。
そんな時に一つの選択肢として「通級」があげられます。
通級とは
通級とは、通常学級に在籍しながら、一部の時間に子どもの困りごとに応じた指導を受ける仕組みです。 大部分の授業は、通常学級で受けます。文部科学省の説明
では通級・通常学級・特別支援学級では、受ける支援の内容に違いがあるのでしょうか?
この記事では、以下の内容について整理していきます。
- 通級指導教室とはどんな場所か
- 通常学級・特別支援学級との違い
- 通級を検討するときに、自治体へ確認したいこと
通級指導教室とは?まずは基本を知ろう


通級ってなに?

通常級に在籍しながら、その子にあった支援を受けられるしくみです
詳しく説明していきますね
通級は「在籍は通常学級・一部だけ別教室」という仕組み
通級とは、通常学級に在籍しながら、一部の時間に別の場所で指導を受ける仕組みです。
例えば音楽や図工の時間に通級指導教室で通級担当の先生から支援を受けます。
大部分の授業は、在籍している通常学級で受けます。
決められた時間だけ1人抜けて別の場所へ行くイメージです。
【注意点】
通学する学校に通級指導教室がない場合があります。
(息子が通う小学校も通級がありません)
その場合は、ほかの学校へ通う形や、先生が学校へ来る形も制度としてはあります。
ただ設置状況や利用までの流れは、自治体で異なるので通級を検討するときは、お住まいの教育委員会か学校への確認が必要です。
通級ではどんな支援が受けられるの?
通級で行われる指導内容は、子どもの困りごとによってさまざまです。
代表的なものをあげると:
- ソーシャルスキルトレーニング(SST):友達との関わり方、気持ちの伝え方などを練習する
- 言語訓練:発音や言葉の理解・表現をサポートする
- 感情のコントロール:パニックになりやすい子、切り替えが苦手な子への対応策を学ぶ
- 学習の補助:読み書きや計算に困難がある場合のアプローチ
- 運動・感覚統合:体の使い方が苦手な子への支援
いずれも「その子が学校生活をより楽に、より自分らしく過ごせるようになること」を目的としています。
通級の対象になる子どもの特性

診断名がまだないんだけど…対象になるのかな?

困りごとがあれば相談できますよ!
自治体の就学相談窓口に連絡してみると良いですね。
ちょっと敷居が高いかったら、まずは園の先生に相談してみてください。
通級による指導の対象となる主な特性は以下のとおりです。
- ASD(自閉スペクトラム症)
- ADHD(注意欠如多動症)
- LD・SLD(限局性学習症)
- 言語障害(吃音や発音の問題など)
- 情緒障害(不安が強い、場面緘黙など)
- その他、弱視・難聴・肢体不自由など
「うちの子は診断がまだついていないけど…」という場合でも、困りごとの様子によっては対象になることがあります。
通常学級・特別支援学級との違いは?

3つの学びの場を比較
子どもの就学先を考えるとき、大きく3つの選択肢があります。
| 通常学級 | 通級指導教室 | 特別支援学級 | |
|---|---|---|---|
| 在籍クラス | 通常学級 | 通常学級 | 特別支援学級 |
| クラスの人数 | 30〜35人程度 | 個別〜数人 | 8人以下 |
| 支援の時間 | 授業全体 | 週1〜数時間のみ | 授業の多くを少人数で |
| 教科の学習 | 通常カリキュラム | 主に通常カリキュラム | 個別カリキュラムも可 |
| 友達との関わり | 多い | 多い(通常学級がメイン) | 限定的になることも |
通級の特徴は「通常学級での生活を基本としながら、必要な分だけ特別な支援を受ける」という点です。集団の中でもまれながら、でも困ったときのサポートもある、というバランスが魅力です。
「どっちを選べばいい?」判断の目安
「通級か、特別支援学級か」で迷う方はとても多いです。
一般的な目安として:
- 学力的には通常カリキュラムについていける
- 集団生活は難しい場面もあるが、基本的には友達と過ごしたい
- 特定の困りごと(コミュニケーション・感情コントロールなど)に絞って支援したい
- 少人数でないと授業に集中しにくい
- 学習のペースや内容を個別に調整したい
- 一日を通じて安心できる環境が必要
どちらが「正解」というわけではなく、
その子の特性と、その子が一番輝ける環境を一緒に考えることが大切です。
もし就学相談に行く場合は専門家に相談しながら決めていけるので、
一人で抱え込まなくて大丈夫ですよ。
通級を利用するまでの流れ(就学前・在学中)


子どもが年長だけど…どこに相談すればいいの?

一般的には教育委員会の就学相談への申し込みがスタートですよ!
就学前に希望する場合 → 就学相談が窓口
年長さんの時期に「入学と同時に通級を使いたい」と思う場合、
まずは教育委員会の就学相談に申し込むことがスタートになります。
✅ STEP1|教育委員会の就学相談に申し込む
お住まいの市区町村の教育委員会が、毎年春〜夏ごろに就学相談の受付を始めます。年長の夏前には動き始めると余裕を持って進められます。
✅ STEP2|面談・行動観察で子どもの様子を確認
就学相談では保護者からの聞き取りや、行動観察・発達検査が行われることもあります。ありのままの姿を見てもらう場なので、特別な準備は不要です。
✅ STEP3|就学先・支援の場が決定し、入学と同時にスタート
専門家・保護者・教育委員会が話し合い、就学先と支援の内容が決まります。最終的な決定権は保護者にあるので、納得いくまで話し合えます。
小学校入学後に気づいた場合 → 担任に相談する
「入学してみて初めて困りごとに気づいた」というケースもよくあります。
その場合は、まず担任の先生に子どもの様子を相談することから始めましょう。
学校内の特別支援コーディネーターを交えて話し合い、教育委員会への申請まで学校がまとめてくれることがほとんどです。
他校の通級に通う場合の注意点
通級は障害の種別によって設置校が分かれているため、在籍校に対応した通級がないケースもあります。その場合は他の学校の通級に通うことになり、移動の送迎が保護者負担になることもあります。事前に教育委員会に確認しておくと安心です。
通級のメリット・気になること

通級に通う3つのメリット
①その子だけの時間で、自信をつけられる
通常学級では「みんなに合わせなければ」と緊張しがちな子も、通級では少人数・個別の安心できる環境で、自分のペースで練習できます。「できた!」という小さな成功体験が積み重なると、通常学級での自信にもつながっていきます。
②本人が「なぜ自分はうまくいかないのか」を理解できる
通級では、自分の特性を肯定的に理解するためのアプローチも取り入れられています。「苦手なことがある=ダメ」ではなく、「こういうときはこうすればうまくいく」という対処法を学ぶことができます。
③親も情報や安心感を得やすい
通級の先生は特別支援教育の専門家です。子どもの様子をフィードバックしてもらえたり、家庭でできるサポート方法を一緒に考えてもらえたりと、保護者にとっても心強い存在になります。
通級に通う3つの気になること

通級に通うことで通常の授業に遅れてしまわないか心配で…

主要教科(国語、算数)の時間を避けて設定されるので安心してください。
抜けた内容は担任と連携して補います。
①「授業に遅れてしまう?」
通級の時間は、多くの場合、国語・算数などの主要教科の時間を避けて設定されます。また、抜けた内容は担任の先生と連携して補うことが基本です。
②「お友達にどう説明する?」
「◯◯の練習をしに行ってくる」「特別な教室で勉強してくる」など、シンプルな言い方で説明している子が多いようです。学校の先生と事前に相談しておくと、クラスでの声かけもスムーズになります。
③「本人が嫌がることはない?」
多くの場合「〇〇の練習の時間」として受け入れられているようです。本人が無理のない形で先生と相談しながら進めていきます。もし本当に本人が嫌がるようだったら変更も可能です。
わが家の場合

就学相談説明会まで通級のことは頭にありませんでした。
「特別支援学級」か「通常学級」かで迷っていたなかで
「通級」という選択肢が増えてしまい正直焦りました。。。
通常学級+通級だったら息子は通えるかもしれない!
と正直悩んだんですよね。
でも後に学校見学で分かることなのですが、息子の通う小学校には通級がなかったのです。
悩む前に小学校が通級対応可能か確認しておけば良かったな、、と反省です。
まとめ

通級指導教室は、「特別扱い」ではなく、
その子が自分らしく学校生活を送るための、一つの選択肢です。
通常学級で過ごす時間がメインだからこそ、友達との関わりも保ちながら、
必要なサポートをピンポイントで受けられる。
それが通級の一番の魅力だと思っています。
「うちの子に必要かもしれない」と感じたら、まずは就学相談や療育・かかりつけ医への相談から始めてみてください。一人で答えを出そうとしなくて大丈夫。専門家と一緒に、子どもにとってベストな環境を探していきましょう。
よくある質問

Q1.通級は何年生から利用できますか?
小学1年生から利用できます。就学前に就学相談を行うことで、入学と同時にスタートすることも可能です。中学校でも通級は利用できます。自治体によりますので、一度確認してみると良いと思います。
Q2.通級に通うと内申や成績に影響しますか?
通級による指導は、通常の成績評価とは別に「個別の指導計画」に基づいて評価されます。
通常学級の成績に直接マイナスの影響が出るわけではありません。
中学校での内申については、学校や自治体によって扱いが異なるため、事前に確認しておくと安心です。
Q3.在籍校に通級がない場合はどうすればいいですか?
近隣の学校に設置されている通級に通う「他校通級」という形をとることができます。
移動の負担(送迎など)が生じる場合もあるため、教育委員会に具体的な対応を確認してみましょう。
Q4.通級と放課後等デイサービスは併用できますか?
はい、併用できます。
通級は学校内の支援です。放課後等デイサービスは放課後の支援と位置づけが異なるため、両方を利用しているご家庭も多くいます。
Q5.通級を途中でやめることはできますか?
はい、できます。子どもの成長や状況の変化に応じて、定期的に見直しが行われます。
「もう通級は必要ない」と判断されれば終了することもありますし、逆に支援を増やす方向に変えることも可能です。
参考資料
- 確認日:2026年10月5日。
- 文部科学省 初めて通級による指導を担当する教師のためのガイド
- 文部科学省 障害に応じた通級による指導の手引 解説とQ&A・Q1、Q6など
- 文部科学省 通級による指導の制度的位置付け
- 文部科学省 Q8・利用と終了の判断
※ 通級の設置状況や利用までの流れは、自治体や学校で異なります。お住まいの教育委員会か学校にご確認ください。



